「守りたい、この笑顔」というフレーズは、ネットミームやアニメのシーンでおなじみの表現です。
その優しく心温まる印象から、感動的な場面や癒される瞬間にぴったりの言葉として広まりました。
この記事では、元ネタや意味、さらに歴史的な背景まで詳しく解説します。
「守りたい、この笑顔」の元ネタ
「守りたい、この笑顔」という言葉の元ネタにはいくつかの説がありますが、はっきりとした初出は特定されていません。
ただし、いくつかの使用例が記録されています。
初期の使用例
- 個人ブログでの防災ポスター風ネタ画像：2006年頃、個人ブログで創作された防災ポスター風のネタ画像に「守りたい、この笑顔」というキャッチコピーが使用されていました。
- 陸上自衛隊のキャッチコピー：「守りたい人がいる」というキャッチコピーが、陸上自衛隊創隊50周年記念（2000年）に制定されています。
この言葉との関連性は明確ではありませんが、類似性が話題となっています。
アニメ『侵略！イカ娘』の影響
このフレーズが注目を集めるようになったのは、2010年放送のアニメ『侵略！イカ娘』がきっかけです。
特に、イカ娘が笑顔を見せるエンディングシーンで、ニコニコ動画のコメントとして多用されました。
このことが、フレーズの普及に大きく貢献したと考えられます。
- 使用場面：エンディングでイカ娘が笑顔を見せる場面に多くのコメントが投稿。
- 影響範囲：その後、他のアニメやイラスト作品でも広く使われるように。
「守りたい、この笑顔」の意味
このフレーズには、「その笑顔を守りたい」という純粋な願望が込められています。
対象は人間だけでなく、動物やキャラクター、時には風景にも適用されます。
- 感情の表現：癒される笑顔や純粋な姿への感謝や保護欲を伝える。
- 比喩的な意味：平和や大切なものを守りたいという普遍的な願い。
この言葉は、見る人の心にポジティブな感情を呼び起こす力を持っています。
守りたい、この笑顔の使い方
このフレーズは、ネット上で以下のようなシーンで使われています。
- 感動的なイラストや写真に添えて
守りたくなるような笑顔を見せるキャラクターや動物の画像に付けられることが多いです。 - アニメの名シーンとともに
『侵略！イカ娘』をはじめ、多くのアニメでキャラクターの笑顔を称賛する際に使われます。 - ジョークとしての使用
コミカルな画像や状況にも逆説的に使われることがあります。
ネット上で広まった理由は？
「守りたい、この笑顔」が広まった理由には、ネットミーム文化やSNSの普及が挙げられます。
また、この言葉の親しみやすさや感情を直接表現するシンプルさが、多くの人々に受け入れられました。
- ミームとしての普及：ニコニコ動画やSNSでの拡散。
- 普遍的な感情：守りたいという思いが多くの人に共感を呼んだ。
- アニメ文化との相性：アニメのキャラクター表現と非常にマッチしたため。
守りたいこの笑顔の派生系
「守りたい、この笑顔」には、ネット上で独自の進化を遂げた派生系がいくつか存在します。
代表的なものとして、「殴りたい、この笑顔」と「沈めたい、この笑顔」が挙げられます。
これらは元のフレーズを皮肉やジョークとしてアレンジしたもので、特定のキャラクターや状況を対象に使用されています。
以下、それぞれの意味や使用例について詳しく解説します。
殴りたい、この笑顔
「殴りたい、この笑顔」は、「守りたい、この笑顔」の派生語であり、むかつくほど素敵な笑顔や挑発的な表情に対して使用される評価タグです。
このフレーズは、笑顔そのものだけでなく、その笑顔に付随する発言内容や行動も対象となります。
- 使用シーン：挑発的なセリフや行動が含まれる状況で使用されることが多い。
- 対象：キャラクターや人物が見せる「殴りたくなるほどむかつくが、同時に魅力的」な表情や態度。
- ニュアンス：ユーモアや皮肉を込めた愛情表現。
例えば、SNS上で「この笑顔、最高にむかつく！」といったコメントとともにイラストやスクリーンショットが投稿されることがあります。
元々の「守りたい」という純粋な感情を皮肉的に反転させた表現と言えるでしょう。
沈めたい、この笑顔
「沈めたい、この笑顔」は、「殴りたい、この笑顔」のさらに派生した表現で、主に『ウマ娘 プリティーダービー』のキャラクター、ヒシミラクル専用のタグとして使用されています。
- 対象キャラクター：ウマ娘・ヒシミラクル。
- 背景：ヒシミラクルがプールの授業を苦手とする設定や実在の競走馬ヒシミラクル号の泳ぎ下手ぶりに由来。
- 発生エピソード：ゲーム内の育成イベントでの発言「さてはシロウトだな？」がきっかけで、一部のファンの間で話題に。
エピソードの詳細
ヒシミラクルは、プールに関連する育成イベントで水泳を避けようとしたり、バンブーメモリーやヤエノムテキに捕まえられる場面が描かれます。
この設定がキャラクターの個性として印象づけられ、特にイベント「メイクデビュー」後の軽口を叩くシーンが注目を集めました。
「さてはシロウトだな？」という挑発的な発言は、一部のトレーナーの心を刺激し、ヒシミラクルの不敵な笑顔が「沈めたい、この笑顔」という評価を生むきっかけとなりました。
- 使用例：ヒシミラクルが挑発的な表情を見せるイラストやスクリーンショットに添えられる。
- ニュアンス：殴りたくなるどころか「プールに沈めたい」という愛憎入り混じったジョーク。
「殴りたい、この笑顔」と「沈めたい、この笑顔」は、元々の「守りたい、この笑顔」が持つ純粋さとは異なり、ユーモアや挑発的な要素を含んだ派生表現です。
それぞれの背景や使用例を知ることで、ネット文化やキャラクターへの愛情表現の多様性を理解することができます。
まとめ
「守りたい、この笑顔」というフレーズは、癒しや感動を伝える象徴的な言葉として広く知られています。
その起源は明確ではありませんが、2006年頃から散発的に使われ始め、アニメ『侵略！イカ娘』を通じて一気に広まりました。
この言葉を使うことで、日常の中のささやかな幸せや癒しの瞬間を共有してみてはいかがでしょうか？
